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サマータイムの横暴に対抗する、心に響くアクションの呼びかけ

自由・平等・時の一貫性!

ここアメリカで、サマータイムの時間変更の時期がやってくるたびに、私はこの習慣について小声で愚痴をこぼす。そもそもサマータイムの背景となるアイデアは、暖かい季節に時計を(通常より)1時間早めることでエネルギーを節約することだった。つまり、サマータイムの実施中には夕方の日照時間が長くなるため、これによってエネルギーを節約できるということらしい。サマータイムの最も古い提案のひとつはベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)によるものであり、彼は1784年に書いた『An Economical Project for Diminishing the Cost of Light(灯りのコストを抑える節約プロジェクト)』というエッセイのなかで、パリ市民は早起きして朝の日光を活用することでロウソクの節約、それも大きな節約ができると提案している。

 フランクリンの提案は明らかにジョークとして書かれたものであり、そこから何もはじまらなかったし、私としてはそのままであってほしかった。あなたがサマータイムを好むと好まざるとにかかわらず、そして特に強い想いをまったく持ち合わせていないかは無関係に、その論拠は年を追うごとにどんどん希薄になっているように思える。例えば、省エネルギーと交通事故の統計はサマータイム実施に際し、統計的で確固とした論理的根拠をほとんど示していない(地理的な変化が時計の変更によるごくわずかな効果を圧倒してしまうように見えることで、この問題はより複雑になっている)。

 より明白に思えるのはどちらかというと意外性に欠けるニュースであり、(一例として)フローニンゲン大学の論文にあるように「…人間の体内時計の季節的調整がサマータイムによって乱されている」とされ、年に2回の時計の変更で引き起こされる人間の概日リズムの混乱は深刻で、数週間にわたって継続し得ると報告されているということだ。また、「春に時計を進めた」後の月曜に心臓発作が20%以上急増するという別の統計もある。春に時計を変更することは「春に墓場に飛び込もうとする時」とも言えるだろう。

私はすべてに抗うことについての執拗な幻想のようなものを抱いている。時間変更を受け入れることを拒否し、普通の修正しない、従来通りの東部標準時に執着するという幻想だ。このアイデアはもちろん馬鹿げているし、実現不可能である。例えばZoomミーティングに、ほかの人よりも1時間前もしくは1時間後に参加しても私の仕事はあまり上手くいかないだろう。しかし、この習慣が法文に明記されている以上、一体誰がこの忌まわしい法を執行する責任を負っているのだろうと私は疑問に思いはじめた。春に時計を進めることや秋に時計を遅らせることに公然と反抗したら、“サマータイム警察”が私の家のドアをノックするのだろうか? 反抗した場合に私が閉じ込められることになる地下牢がどこかにあり、そこは皮肉にも昼か夜かもわからない場所なのだろうか?

実際にはどうかというと、サマータイム実施の責任を負っている組織は本当に存在するが、それは法の執行機関としてそんなに威圧的なものではない。誰もがこのプログラムに従うようにする責務を課されているのは、合衆国運輸省の善良な人々である。運輸省は(関連する規定を引用すれば)「…違反のあった地域を管轄する合衆国地方裁判所に本項の執行について申し立てを行う」ことができ、「当該裁判所は令状もしくは別のプロセスによる強制その他によって従わせる管轄権があり、本項に対するさらなる違反を抑制し、従うよう命じることができる」ということだ(お望みであれば、運輸省が持つサマータイムの論拠をご覧あれ)。

しかし、この法律(合衆国法典タイトル15 セクション260a 時間の前倒しと日付の切り替え)は、単一のタイムゾーンもしくは複数のタイムゾーンに属する州が参加しないこと、そして不参加をタイムゾーン全体で統一する場合に限り許可している。

では、法的拘束と運輸省に盾突いて時間的な孤島となろうとする、公の議論のなかでますます道に迷う頑固な一市民にとっては何を意味するのだろう? その意味するところは(こんなことを言うのは果てしなく悲しいのだが)、リーフブロワーを適切な時間より早くまたは遅くに動かしたからといって、運輸省長官があなたのドアをノックすることも、その部下がやってくることもなく、住居の管理組合すら来ることはないということだ。

その代わり、何かにつけて遅すぎたり早すぎたりして同僚から嘲笑され、上司を苛立たせ、ついには必然的に降参することになるだろう。時の管理者に対して真っ向から抵抗すれば興味深いトラブルがやってくると思うかもしれない。しかし言いづらいことだが、同志よ、あなたはロキではなく、運輸省はTVA(時間変異取締局)ではないのだ。人々があの漫画のように真剣に対応したら、時間に対する抵抗はもっとずっとおもしろくなるだろう。

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