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丸井がスーツのD2Cブランドに出資 “売らない店”戦略加速

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ファッションビル「マルイ」などを運営する丸井グループは、スーツのD2C(=Direct to Consumer、顧客直結型ビジネスのこと)ブランド「ファブリック トウキョウ(FABRIC TOKYO)」を展開するファブリック トウキョウに出資する。丸井の出資額は非公表だが、10数億円と見られる。丸井はすでにネット通販の簡易型プラットフォームを展開するBASEにも出資しており、ネット通販発の両社と連携し、リアルとネットを融合した“売らない店”戦略を加速する。

 ファブリック トウキョウは森雄一郎社長が2012年4月に創業し、スーツのD2Cブランド「LAFABRIC(現ファブリック トウキョウ)」を14年4月にスタート。今回の増資により、累計の資金調達額は約20億円になる。現在は新宿マルイと渋谷モディ、池袋マルイ、コレド日本橋など東京に8店舗、神奈川と大阪に1店舗、合計10店舗のショールームストアを構えている。ショールームストアは採寸とスーツの試着に特化しており、購入はネット通販サイトのみになる。

 丸井は昨年6月、BASEへの出資に加え、BASEが運営する常設店舗を渋谷マルイ1階にオープンするなど、ネット通販発のスタートアップ企業との取り組みを強化。“リアル店舗で見てネットで購入”といった次世代店舗の開発を加速している。ファブリック トウキョウの森社長は「デジタルとリアルを融合した次世代店舗やブランドの開発という意味で、これ以上ないパートナーだと考えている。早い段階からショールームストアの出店と運営に大きなサポートをいただいてきた」という。

ヴァージル・アブローによる初の「ルイ・ヴィトン」メンズキャンペーンが公開

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ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターによる「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」2019年春夏のメンズキャンペーンビジュアルが公開された。

 第1弾をフォトグラファーのイネス・ヴァン・ラムスウィールド(Inez van Lamsweerde)とヴィノード・マタディン(Vinoodh Matadin)が、第2弾をアルジェリア人マルチメディアアーティストのモハメッド・ブーロイサ(Mohamed Bourouissa)、第3弾をオランダ人フォトグラファー、ライモント・ヴァウダ(Raimond Wouda)が撮影した。内容も商品ではなく、18年6月にパリで披露した彼のデビューコレクションの価値観を表現することに焦点を当てている。

 「私は単に服をデザインするだけではもの足りない。私のデザインが存在する根拠を伝えていくことにより引かれているんだ。それが、物に対する“句読点”で、今日におけるコンテクスト(文脈)だ」とヴァージルはコメントを寄せた。

 イネスとヴィノードは「オズの魔法使い」をテーマにした19年春夏のセーターを着て折り紙で遊ぶ3歳の男児、アリース(Alieyth)や、7歳の俳優、レオ・ジェームス・デイビス(Leo James Davis)が目を閉じてレインボーに浸るイメージを撮り下ろした。

 2月1日に掲出されるブーロイサによる第2弾は、19世紀の画家、ギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbe)の作品にオマージュを捧げたフォトビジュアルで、中央のヴァージルを彼のチームのメンバーや仲間たち、モデルが囲む。全員19年春夏コレクションを着用している。

 第3弾ではヴァージルが6月のショーでゲストのために用意したカラフルなTシャツを着た学生たちをロサンゼルス周辺の学校で撮影。ヴァウダはオランダ黄金時代の群像画を現代的に解釈した。